こんな方におすすめの記事です
✔︎ECサイトへの集客を伸ばしたい方
✔︎ECサイト経由の売上を伸ばしたい方
✔︎SEOについて理解したい方
ECサイトのSEOは、アクセス数の増加を主な目的としたマーケティング手法です。
SEO対策には「内部対策」と「外部対策」があります。内部対策はサイト内でできることで、キーワードの選定や表示速度の改善などです。一方、外部対策で代表的なのは被リンク獲得です。
SEOに強いECサイトを作るためには、内部対策でできること、外部対策でできることを把握する必要があります。
SEO対策を実施することで、ECサイトへのアクセス数が増加し売上アップが期待できます。さらに、SEOは無料でできるマーケティング手法なため、成功すると利益率が向上しECサイトの運営に大きく貢献するでしょう。
本記事ではSEOに強いECサイトを作るために、有効なSEO対策を9つ紹介します。
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、検索エンジンで上位表示されるための対策のことです。日本語に訳して検索エンジン最適化とも呼ばれます。
例えばWeb上で調べものをする際、GoogleやYahoo!などの検索エンジンからキーワードを入力して検索するでしょう。その際に上位に表示されているページからタイトルを見て、気になるページを閲覧しているはずです。
このように上位に表示されるほど、閲覧してもらえる可能性が高まるので、ECサイトの集客対策としても有効なマーケティング手法です。
検索エンジンに表示される仕組み
有効なSEOをするためにも、検索エンジンに表示される仕組みについて理解を深めましょう。ここではECサイトを例に解説します。
1. コンテンツの作成
はじめに商品ページを作成し公開します。商品ページを作っただけでは、検索エンジンには登録されません。公開直後に商品ページが検索できないか調べても確認できないはずです。
2. クローラーによる情報収集
検索エンジンに登録されるには、「クローラー」と呼ばれるサイトやページの情報を収集するロボットによる確認が必要です。
3. インデックス
クローラーはリンクの情報をもとに、新規や更新されたページを見つけ出して検索エンジンのデータベースに登録します。データベースに登録されることを「インデックス」と呼び、インデックスが完了してはじめて検索エンジンの検索結果に表示されます。
ECサイトにSEO対策が必要な理由
ECサイトにSEO対策が必要な理由は、集客対策として有効なためです。
ECサイトの集客方法にはSEO・SNS・Web広告があります。
Web広告は即効性があるものの、広告費用がかかるのがデメリットです。SNSは拡散力が強いものの、効果を発揮するまでに時間がかかります。SEOは効果がでるまでに時間がかかるものの、上位表示に成功すれば長期間、集客をし続けてくれるのが魅力です。
さらにSEOはWeb広告と違い、上位表示させても費用が発生しません。無料で実施できるため、多くのECサイトで取り入れられているマーケティング手法となります。
ECサイトの集客方法は、SEO・SNS・Web広告のそれぞれのメリットを生かすために、バランス良く取り入れることが大切です。
ECサイトで効果的なSEO対策の方法
SEOに強いECサイトを作るためには、効果的なSEO対策を実施する必要があります。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、SEOによってはすでに無効となっている手法もあるためです。
例えばリンクファームはいわゆる自作自演の被リンク獲得方法で、昔は有効な手段の1つでした。しかし、現在ではリンクファームをすると、インデックスから削除されるといったペナルティの対象となります。このような手法を用いてしまうと、逆効果になるので注意しましょう。
ここではECサイトで効果的な9つのSEO対策を紹介します。
キーワードを選定する
効果的なSEOをするためには、まずキーワードの選定が欠かせません。なぜならキーワードを明確にしていないと、コンテンツ内容やタイトル設定などが適切にできないためです。
キーワードは、「ニッチなキーワードかどうか」「競合が少ないか」「購買につながりやすいか」をポイントに選定します。キーワードを絞り込むことで、SEOの難易度を下げられるためです。
例えば女性用のカバンを販売するとしましょう。「肩掛け カバン レディース」とニッチなキーワードにすることで、SEOの難易度を下げつつ購買意欲の高いユーザーを集客できます。
反対に「カバン」のキーワードでSEOをするのはおすすめできません。なぜなら検索ユーザーが購入したいカバンは、男性用なのか女性用なのかもわからないためです。またビッグキーワードなので、SEOの難易度も上昇し、対策しても結果につながらない可能性もあります。
キーワード選びをどのようにしたら良いかわからない方は、Google広告の「キーワードプランナー」をおすすめします。キーワードの検索ボリュームや競合性を確認できるためです。
参考:Google広告「リサーチツールを使って適切なキーワードを選びましょう」
タイトルとディスクリプションを最適化する
ECサイトで効果的なSEO対策をするには、タイトルとディスクリプションを最適化することが大切です。
タイトルはtitleタグに入力する項目で、32文字前後で狙うキーワードを必ず含めてください。検索結果に表示される文字数が32文字前後であることや、ユーザーがタイトルを見て閲覧するかどうかを判断するためです。
検索キーワードがタイトルに含まれていなければ、ユーザーは関連性が低いと判断して閲覧してくれません。そもそも、検索エンジンでも関連性があるかを判断できないため、検索結果に表示させることもできないでしょう。
ディスクリプションはdescriptionタグに入力する項目で、検索結果のタイトル下に掲載される概要のことです。タイトルに含められなかった商品の特徴や詳細、スペックなどを簡潔に記入します。
画像情報を設定する
画像情報を設定することで、クローラーに対して画像の内容を伝えられます。画像情報はalt属性に入力することで設定できます。
alt属性はHTMLであらわすと、以下の「〇〇〇」の部分のことです。
<img src=”×××.jpg” alt=”〇〇〇”>
alt属性の役割は、何かしらの理由で画像が表示できなかった場合に、テキストで写真の内容を伝えることです。そのため代替テキストとも呼ばれます。
alt属性が設定されていないと、クローラーは何の情報を含んだ画像であるかが判別できません。検索エンジンにページ内容を把握してもらうためにも、適切に記入する必要があります。
とくにECサイトの場合、商品画像などで画像数が多くなるため、alt属性を設定することが大切です。
モバイルフレンドリーに対応する
SEOに効果のある方法に、モバイルフレンドリーへの対応があります。
スマホで検索するユーザーの増加を受けて、Googleでは検索順位のアルゴリズムに、モバイルフレンドリーなサイトであるかを要素として加えたことを公表しています。
参考:Google検索セントラル「検索結果をもっとモバイル フレンドリーに」
モバイルフレンドリーなサイトとは、携帯やスマホから閲覧しやすいサイト構造のことです。例えば「レイアウトが崩れていない」「フォーム入力がスマホ用に最適化してある」「スクロールしやすい」などです。
モバイルフレンドリーに対応する方法の1つとして、パソコンやスマホなどユーザーがアクセスした端末に合わせて、表示を最適化できるレスポンシブデザインの導入があります。
ここで、「自社のECサイトをモバイルフレンドリーかどうかが判断できない」という方もいるでしょう。そのような方はGoogleの「モバイルフレンドリーテスト」をおすすめします。
URLを入力すると、モバイルフレンドリーかどうかがチェックできるのでぜひ試してみてください。
参考:Google「モバイルフレンドリー テスト」
表示速度を改善する
SEOに強いECサイトを作るには、ページの表示速度を改善する必要があります。なぜなら、Googleでは検索ユーザーのニーズに応えるために、ページの表示速度をアルゴリズムに加えたと公表しているためです。
参考:Google検索セントラル「ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します」
つまり、ユーザーが遅いと感じるような表示速度の場合はSEO上マイナスとなります。Googleの公表では表示速度がランキングに及ぼす影響は軽微としていますが、表示速度が遅い場合は改善が必要です。
改善方法には、画像のサイズ変更や圧縮などがあります。ECサイトであれば、高解像度の商品画像も多いためページの表示速度には注意してください。また表示速度が遅いほどユーザーは離脱しますので、表示速度を改善できると離脱率の低下にもつながります。
改善点や表示速度が遅いのかどうかわからない場合は、「PageSpeed Insights」の利用をおすすめします。
表示速度分析ツール:「PageSpeed Insights」
SSL化をして堅牢なサイトにする
ECサイトにおいてSSL化は欠かせません。なぜならサイトの安全性を高める技術なので、ユーザーの個人情報を守るのに必要なためです。
SSLとはSecure Sockets Layerの略で、ネット上でやり取りされるデータ通信を暗号化する仕組みのことです。
SSL化されているかどうかは、URLを確認すれば簡単にわかります。SSL化されている場合は「https://~」から始まりますし、反対に非対応の場合は「http://~」です。
また、GoogleはSSL化されているページを優先的にインデックスすると公表していますので、非対応の場合はSSL化が必要です。
参考:Google「HTTPS ページが優先的にインデックスに登録されるようになります」
どれほどSEOに影響するか確認するために、「SEO」というキーワードをGoogleで検索してみた結果、上位10件中10件がSSLに対応していました(2022年12月16日時点)。
このことから、SSL化はSEOにおいて必須といえるでしょう。
オリジナルなコンテンツを作成する
SEOに強いECサイトを実現するためには、オリジナルなコンテンツを作成する必要があります。なぜなら他のサイトをコピーしたようなコンテンツは、Googleでは評価されないためです。
特にECサイトの場合でありがちなのは、メーカーからの情報をそのまま掲載する方法です。商品仕様など変更できない部分は仕方がないにしても、紹介文などは独自の文章にしましょう。
ほかに、オリジナルなコンテンツを商品ページに取り入れる方法もあります。例えばよくある質問をまとめたFAQ、スタッフのおすすめポイント、ユーザーレビューなどです。
このように他サイトにはないコンテンツを作成することで、SEOに役立ちます。
外部被リンクを獲得する
SEOの外部対策には、被リンクの獲得があります。Googleは外部サイトからリンクを設置されているサイトほど、評価が高まり上位表示されやすくなるためです。
有名なサイトや信頼できるサイト、権威性のあるサイトほど被リンク数が多くなるのを利用した評価方法です。被リンクを獲得することでサイトの評価を高められるものの、注意すべき点もあります。
それは、自作自演のリンクやリンクを購入する行為はペナルティの対象となることです。リンクを意図的に増やすような行為は、インデックスから削除されるほど、厳しいペナルティとなることもあるので決してしないでください。
被リンクを獲得する具体的な対策は、他社がリンクを張りたくなる情報をコンテンツに盛り込むことです。例えば市場の動向調査やアンケートモニターといったデータ、最新のトレンドなどがあります。
あくまでも自然な流れで、被リンクを獲得することがポイントです。
Google Search Consoleにサイトマップを登録する
サイトがインデックスされるためには、他のサイトのリンクをたどってクローラーが来なければなりません。しかしECサイトを構築したばかりでは、他のサイトからのリンクがないため、なかなかクローラーが来ないでしょう。
そこでおすすめの方法は、「Google Search Console」を利用してクローラーにサイトや新規ページの存在を伝えることです。
具体的にはGoogle Search Consoleに、XML形式で作成したサイトマップを登録します。するとサイトマップの情報から、クローラーが巡回してくれます。サイトマップを登録するメリットは、サイト全体の構造を伝えられることや、インデックスされるまでの期間を短くできることです。
おわりに
SEOに強いECサイトへ改善するためには、本記事で紹介した効果的なSEO対策を実施しましょう。SEOに強くなれば「アクセス数の増加」や「売上アップ」が期待できます。
ECサイトの売上アップを図る方法は主に、SEO・SNS・Web広告の3つです。これらをバランス良く実施することで、集客の最大化を狙えます。
ぜひECサイト運営を安定させるためにも、SEOに取り組んでみましょう。
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