METHOD

メソッド

2022年4月22日
YAMAMOTO SHINYA

ユーザーヒアリング実施の際のターゲットユーザーの絞り方

ユーザーヒアリングを行うにあたって、「誰に実施するか」は非常に重要です。折角ユーザーヒアリングを行ったとしても、ターゲットが間違えていると正しい訴求ができなかったり、むしろ間違った方向に戦略を導いてしまう可能性があります。

 

この記事では、一般的なターゲットの絞り方からより詳細なターゲットの絞り方までを記載いたします。

 

実はターゲットは絞らない方がいいケースもある

本記事でも「ターゲットの絞り方」を解説していくわけですが、実はターゲットは絞らない方がいいケースもあります。例えば「ユニクロ」さんなどをはじめとする「万人ウケ」を狙っているコンテンツや商品の場合。このような商材の場合はターゲットをあえて絞らないことで高い集客力を持っているので「顧客層を絞り込む」ことはしない方がいいでしょう。

 

しかし、そのような戦略をとるべき企業は世界的な大企業などをはじめとした一部の会社に限られます。リソースが限られている会社様では、「商品を一番欲しており、確度の高い見込み顧客」であるターゲット属性に絞り、戦略を立てる方がよりいい結果に繋がります。

 

ターゲットとペルソナの違い

よく「ターゲットを決めろ」や「ペルソナを立てろ」という声が聞こえますが、皆さんはこの違いを明確に理解していますでしょうか?ターゲットとペルソナの違いはその詳細さにあります。

 

ターゲットとはあくまで「属性」を指しており、ペルソナ像を複数合わせた集団をグルーピングしたものとなります。弊社でもマーケティング戦略を立案する際、ペルソナを立てるのですが、それをより詳細に詰めていく前にターゲット選定をし、該当ターゲットのユーザー複数名にヒアリングを行うことでより詳細のニーズやインサイトが見えてくることでペルソナ像や、明確なカスタマージャーニーを描くことが可能になります。

 

ターゲットとペルソナは類似しているもの、ではなく、「正確なペルソナを立てる際にターゲット選定、及びユーザーヒアリングを行う」という行為が必要になる、といった関係性を持ちます。

 

ターゲット設定における適切な選定軸

ターゲットを選定する際には大きく分けて2つの軸で考えます。

①社会属性

社会属性とは、年齢や性別、居住地域に始まり、職種や役職や婚姻の有無などを中心とした社会的な属性を主に絞り込んでいきます。

何に対して購買意欲を示しやすいかをより把握するために世帯年収や子供の有無など、意思決定が大きく変わるタイミングの要素なども合わせて絞り込む必要があります。

 

②心理属性

心理属性とはその人の価値観を指します。何を大切にしていて、どういうことに悩みを抱えやすいのか、何を求めているのか、などを指します。

価値観においてはその人の趣味嗜好に現れているケースも多々ありますのでその辺りも含めて深掘りを実施します。

深掘りの方法としてはその人の感じている「痛み/課題」を元にその根源でもある「真因」は何なのかを抽出し、その解決のために現在どういう解決策を選択しているのか、を絞り込んでいきます。そうすることで該当ターゲットの価値観や思考回路などを理解することができます。

心理属性に関しては定性的な要素が大きいため、インタビュー前に判明することが困難です。よってターゲット選定時は主に「社会属性」を使用します。

その上でインタビューを通じ、より詳細の心理属性を調査していくことで明確なターゲットを設定することができ、よりリアルなカスタマージャーニーを描くことが可能になります。

 

実際にターゲットユーザーを絞ってインタビューしてみよう

ここまでターゲットのユーザーの絞り方を説明してみましたがいかがでしたでしょうか?的確にターゲットユーザーを絞ることでより正確にユーザーヒアリングを実施することができ、確度の高い戦略の構築、施策の実行につなげることができます。

弊社が提供している「ユザシル」でもより安価に工数をかけず、複数のユーザーにヒアリングができるツールとなっているので是非一度ご使用ください。

 

本記事が皆様のマーケティングにおける課題解決に少しでもお役に立てれば幸いです。

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